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シンポジウム「水循環」

日 時:1997年5月22日(木)10時〜16時

会 場:日本学術会議 大講堂
    地下鉄千代田線「乃木坂」下車 徒歩2分
     (東京都港区六本木7−22−34)

主 催:日本学術会議陸水研究連絡委員会・同水資源学研究連絡委員会

 将来にわたる人類の持続的生存にとって環境と調和した水の供給と利用は不可欠であり,水循環の理解がこの重要な鍵となることはすでに広く理解されています。しかしながら従来,水循環に関する研究は広い分野にわたって進められてきたため,真の総合的な論議は今なお不十分であるのが実情です。とくに多くの自然的・人為的条件によって異なる様相を呈する水循環の特性は,さまざまな時空間尺度における事例研究の成果を集め,量と質の両面から理解される必要性が高く,多面的・学際的に取り組むことがより一層重要です。

 本シンポジウムは上記のような背景の下に,水および物質の動態,広域循環,人間活動との相互作用に関する研究課題にかかわる国内10学会が,それぞれの学問的立場と特色を持たせた研究の成果について話題提供を行い,共通テーマ「水循環」について21世紀を目指した総合的な議論を行うものです。同時に,水に関連する多くの分野が連携して研究を進めることの必要性,実現に向けての具体的な戦略についても話し合います。

【プログラム】


10:00〜10:20 開会の辞     陸水研連委員長  竹内邦良(山梨大・工)

       挨  拶     日本学術会議会員 榧根 勇(愛知大)

10:20〜10:40 流域水循環と環境
          ……田中 正(日本水文科学会;筑波大・地球科学)

10:40〜11:00 雪氷圏における水循環変動
          ……上田 豊((社)日本雪氷学会;名古屋大・大気水圏科学研)

11:00〜11:20 湖沼の循環と生態系の変動
          ……沖野外輝夫(日本陸水学会;信州大・理)

         座長:陸水研連幹事 森 和紀(三重大・教育)
 

11:20〜11:40 水循環と地下水人工涵養
          ……肥田 登(日本地下水学会;秋田大・教育)

11:40〜12:00 地下水と温泉の保全
          ……甘露寺泰雄(日本温泉科学会;(財)中央温泉研)

13:00〜13:20 物質循環と水循環
          ……福島和夫(日本地球化学会;信州大・理)

13:20〜13:40 水田の水循環と水質浄化機能
          ……三沢真一((社)農業土木学会;新潟大・農)

         座長:水資源学研連幹事 江藤剛治(近畿大・理工)
 

13:40〜14:00 森林と水循環
          ……服部重昭(日本林学会;名古屋大・農)

14:00〜14:20 GISを用いた流域水循環のシミュレーション
          ……ヘーラト,アヌラ・スリカーンタ((社)土木学会;東京大・生産技術研)

14:20〜14:40 リモートセンシングと水循環
          ……小池俊雄(水文・水資源学会;長岡技術科学大・建設)

         座長:水資源学研連幹事 虫明功臣(東京大・生産技術研)
 

14:50〜15:50 総合討論  “水科学”の連携 ―研究の推進に向けて― 

         座長:陸水研連委員 新井 正(立正大・文)
 

15:50〜16:00 閉会の辞   水資源学研連委員長 椹木 亨(大阪産業大・工)



入場は無料です。当日,講演要旨集を配布します。

シンポジウムに関する問い合わせは下記にお願いします。
〒514 津市上浜町1515
 三重大学教育学部地理学教室  森 和紀
 Tel./FAX (059)231-9221
 e-mail : morikzk@edu.mie-u.ac.jp



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